博物館のまわりの樹林地は、フェンスで囲われています。フェンスは人間の意図とするところとは別に、つる植物の格好の支柱になります。いま、このフェンスで一番元気がよいのが、ヤブカラシです。花もたくさんつけていますがその花の上には・・
マメコガネが交尾中でした。マメコガネのおもしろい習性の一つが、手を近づけたり、とまっている葉や花を軽く揺らすと、後脚をピンと立てることです。
体操選手の開脚のようで、でも体型がまるっとしたコガネムシそのものなので、なんだか笑ってしまいます。
こちらのカップルのオスは片脚上げ。
オスメスそろって上げていることもありますが、あまり刺激するとぽろっと自ら落ちてしまうのでそっとしておきました。
近くの葉裏にはミノムシもぶらさがっています。
ヤブカラシのほかにもたくさんのつる植物が巻き付いていて、こちらはこんな可憐な花なのに不本意な名前をつけられてしまったヘクソカズラの花。
こうして栄華を誇るつる植物も、今は草刈りの季節です。徐々にきれいさっぱり、刈り取られていきます。
歩道にせり出して通行障害を起こすススキやヒメムカシヨモギなど大柄な植物もろとも、刈り取られますが、これも人工物にまきついてしまった報いかもしれませんね。来年まためげずに伸びて巻き付いてくることでしょう。