今日は、朝から美専さんが来られて作業をしています。
博物館で言う「美専」とは…美術品専門運搬業者さんのことです。美術品だけでなく、あらゆる博物館資料に対してダメージを与えることなく梱包、運搬、そして展示会場への列品まで行う専門技術者の方たちです。今日は当館の「とおみ」を計測して、可動部が運搬中に動かないように固定…
ただの板ダンボールから、ジャストサイズの箱があっという間にできあがります。
慎重に運んで、美専車に載せて、固定。
とうみだけでなく、さまざまな農具がきちんと梱包され、運び出されました。
これらの資料の向かう先は、大阪の国立民族学博物館(みんぱく)。当館の生活資料が、3月22日からしばらくの間、みんぱくで展示されます。
それにしても、美専さんたちの仕事には、いつも見とれてしまいます。一挙手一投足、動きの隅々まで意識と配慮が行き渡り、シンプルな道具から、美しく過不足のない梱包が生み出されます。専門技術というのはすばらしいですね。
(生物担当学芸員 秋山)