セミの抜け殻大小

博物館周辺で鳴いているセミの抜け殻を、大きさ順に並べてみました。

左からニイニイゼミ、ツクツクボウシ、アブラゼミ、クマゼミ

左からニイニイゼミ、ツクツクボウシ、アブラゼミ、クマゼミです。
ずいぶんと大きさが違うものですね。ツクツクボウシとほぼ同じ大きさのものにヒグラシがいます。また、アブラゼミと同じ大きさにはミンミンゼミがいます。
中でもクマゼミの大きさは格別です。抜け殻探しで見つかるうちの大部分を占めるアブラゼミもだいぶ大きいのですが、クマゼミはふたまわり以上大きいのがわかります。

左がアブラゼミ、右がクマゼミ

じつは、相模原ではクマゼミの声がよく聴かれるものの、抜け殻を見つけるのは至難の業です。理由はよくわかっていませんが、クマゼミはこの半世紀ほどの間に本州の沿岸部を西から東へ、そして沿岸から内陸へと進出してきました。相模原へクマゼミが進出してきて、まだ15年ほどでしょうか。

重厚な色合いのクマゼミの抜け殻

声が大きく目立つわりに、数は非常に少ないようです。この写真の抜け殻も、進出から半世紀ほど経つ小田原市内でみつけたものです。
触覚の節は抜け殻識別の重要なポイントですが、アブラゼミやミンミンゼミが7節に分かれるのに対して、クマゼミは8節~9節に分かれます。

クマゼミの抜け殻の触覚部分

ただし、今のところこの大きさのセミは相模原ではほかにいないので、金色っぽい色合いと大きさで見間違うことはありません。

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