秋はアサガオの季節でもあります。梅雨時に行われる入谷の朝顔市のイメージがあるので初夏の印象が強いかもしれませんが、園芸では少し先取りするのが流通の基本です。野生化したアサガオの仲間は、夏の終わりから秋が本番なのです。博物館の駐車場の片隅に、マメアサガオが咲いています。
直径1.5センチメートルほどの純白のかわいらしい花ですが、園芸用に持ち込まれたものではなく、いわゆる雑草です。
よく似た花に、ホシアサガオがあります。淡いピンク色が特徴ですが、こちらも雑草です。
色は違うものの、形が上の2種によく似たマルバルコウです。同じヒルガオ科でもちょっと違うグループになりますが、花の大きさや形から葉の形まで、よく似ています。ただし、こちらは筋金入りの雑草で、畑に入ると繁殖力が強くてとても迷惑な存在になる花です。
こちらも夏の終わりくらいから元気に咲くアメリカアサガオです。淡いブルーの、直径3センチメートルほどの小さなアサガオです。
こちらはもともと園芸用に持ち込まれたもので、マルバアサガオです。濃い色合いが特徴で、11月くらいまで咲く、遅咲きの種類です。
園芸のアサガオがピークを過ぎた頃、道端で咲く雑草のアサガオの仲間が楽しみな季節です。