博物館の入口前にあるクモの住居をのぞくと、こんなものがありました。
クサグモの卵のうです。
一辺2-3cmの幾何学的な形をしています。こんな形の卵のうをつくるクモは他にありません。材質はもちろんクモの糸で、丈夫で分厚いシートになっています。
中は意外にふわふわした糸が入っていて、数10-100個ほどの卵を保護しています。
実は、8月末に卵でお腹がパンパンになった母グモを見かけたのがこの場所でした。
しばらく忘れていたのですが、久しぶりにのぞいてみると、果たして無事産卵を済ませていました。
ただ、クサグモの卵のうは、寄生蜂の餌食になることも結構あります。母グモがしばらくガードしていることもあるのですが、どうやらこの網にはいないようです。ちょっと心配ですが、このまま来春まで無事にいてくれる事を祈ります。