葉の上に張られた、小さな天幕のようなシート。この裏に潜んでいるのはネコハグモです。
体長3-5mmの小さなクモで、ハグモ属というグループの1種です。
このクモの名前について、「ハグモ」というのは葉の上に網を張るから(人工物にも好んで造網しますが)なのですが、なぜ「ネコ」なのでしょうか。
私は「毛並みが猫っぽい感じがする」から、となんとなく思っています。
拡大してみると、腹部や頭胸部が長めの毛で覆われています。
因みにこのクモの学名は Dictyna felis (ディクティナ・フェリス)です。「Dictyna」は「網」を意味する言葉でハグモ属共通の名前。「felis」は「猫」を意味します。
この学名がつけられたのは1906年。もしかして百年以上前の人が「おお、猫っぽい」と思っていたとしたら面白いな、と思います。
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プロフィール
神奈川県相模原市中央区にある市立博物館です。1995年に開館して以来、相模原の歴史や自然を扱う総合博物館として市民に親しまれ、2019年には入館者数が300万人を超えました。また、2010年7月には、小惑星探査機「はやぶさ」の、2021年3月には後継機「はやぶさ2」の再突入カプセルの世界初公開を行うなど、お向かいにあるJAXA相模原キャンパスとの連携も深めています。
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