今日は、日没後の西の低空(18時時点で仰角5度)に水星と火星が大接近して見えました。〈左の赤っぽい方が火星〉
太陽に最も近い軌道を公転する水星は2月17日に東方最大離角(=地球から見て水星が太陽の東側へ最も離れる)となりますが、その前後10日ほどの間は日没後の西の低い空で見やすくなります。2月12日には月齢1.8の薄っぺらな月が加わり、[月-水星-火星]の縦の並びを楽しむことができるでしょう。
2惑星が沈んで間もなく、南南西の低空から国際宇宙ステーション(ISS)が現れ、高くのぼるに従いその明るさを増し、オリオン座付近を通過するころには、本日の最大光度マイナス3等ほどになりました。〈画像クリックで拡大〉
※冬の大三角を形づくる3つの1等星(オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン)、オリオン座の上でひときわ明るく輝く木星の近くには、おうし座の1等星アルデバランが、写真の一番上には、M45プレアデス星団(すばる)が写ってます。
夜空に個性豊かに瞬く星ぼし。数光年、数百光年、さらには数千光年以上という果てしない時空を旅して、やっとたどり着いた過去の姿を私たちは見上げているのです。
(天文担当 有本)