今朝、博物館の近くまで来ると、いろいろな鳥の声が聞こえてきました。
スズメ、キジバト、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツグミ、アオジの地鳴き、コゲラが木をつつく音、道路の向こうでは、エナガが忙しそうに枝から枝へ飛び移っています…そして傍らの植込みには、ハエトリグモが流した細い糸が、朝日を受けて揺れています。
博物館の敷地まで来ると、ハクセキレイが飛立ち(残念、今日はシロハラじゃなかった)、ヤマガラとシジュウカラがなにやら賑やかな声で騒いでいます。
これだけいろいろな鳥に出会えるのも、博物館の周囲に林があるからでしょう。ときにはアオゲラ、コジュケイ、キビタキ、ウソ、ホトトギスなどの声が聞こえるという、実に恵まれた環境です。
博物館が建っている場所は、かつて、旧日本軍から米軍に接収され、その後国有となった土地です。周囲にある淵野辺公園、JAXA、フィルムセンター、国民生活センター等の施設もそうです。
この林は「留保地」といって、それらを整備する時に、手つかずの場所として意図的に残した土地という事なのですが、おかげで「森の中の博物館」というコンセプトも生きてきますし、こうして通勤途上にたくさんの鳥に出会う事も出来ます。将来的には何かの計画がまとまって、整備されていくのでしょうが、その時も、林としての機能を失わないように残って欲しいと思っています。(学芸班 木村)
通勤路脇の風景。フェンスの向こうですが、こんな林があります。ささやかな心のオアシス。
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プロフィール
神奈川県相模原市中央区にある市立博物館です。1995年に開館して以来、相模原の歴史や自然を扱う総合博物館として市民に親しまれ、2019年には入館者数が300万人を超えました。また、2010年7月には、小惑星探査機「はやぶさ」の、2021年3月には後継機「はやぶさ2」の再突入カプセルの世界初公開を行うなど、お向かいにあるJAXA相模原キャンパスとの連携も深めています。
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