2月3日午後、緑区の津久井湖城山公園へ行きました。目的は、自然体験活動などを行うNPOのみなさんとのムササビの観察です。まず、まだ明るい夕方に、ムササビの食痕探しです。アラカシの木の下を探すと・・
ありました!このように、葉っぱの真ん中をくり抜くように食べられているのが、ムササビの食痕の特徴です。
実際には、葉を二つに折りたたんで、真ん中をバリっと食べるのです。
なぜこんな食べ方をするのでしょうか。首都大学東京の研究室が発表した論文によると、葉には栄養となる糖分が含まれていて、ムササビはそれを目当てに食べているのですが、葉には昆虫などの食害から身を守るために、フェノールという有害物質も含まれています。アラカシの場合はそれが、昆虫に食べられやすい周縁部分に多く含まれるためムササビはフェノールを避けるようにこのような食べ方をするそうです。
展望広場から日没を見て、丹沢山地の蛭ヶ岳(ひるがたけ=相模原市の最高峰であり、県内最高峰)を眺めました。その後、夜の森を歩きましたが、ちょうど今はムササビが決まった巣箱を利用していないタイミングだったため、残念ながら声だけしか聴くことができませんでした。それでも、夜の森の雰囲気を楽しんだり、ちょうど新月直前で星がよく見えていたので、昴(すばる=プレアデス星団)の星の数を数えたりして、楽しく観察会を終えました。