4月5日、二十四節気(にじゅうしせっき)の清明(せいめい)です。「万物がすがすがしく明るく美しいころ」とされ、生命活動がいっそう活発になる季節を表しています。博物館前庭のミズキも、清明にふさわしい芽吹きの姿を見せています。
しかし、この5年にわたって続いているキアシドクガの大発生も今年で6年目。予測としては今年で発生量が大幅に減少するものと思われますが、どうなるでしょう。昨年は4月10日過ぎには幼虫がかなり目立ってきていたので、今芽吹いている新芽も戦々恐々としているかもしれません。
博物館の敷地内で系統保存のために栽培しているカザグルマ(市域に自生する絶滅危惧種)のプランターに水やりをしていたら、カサコソと音がします。顔を近づけて見ると・・
若いカナヘビが日向ぼっこをしていたようです。しばらくじっと見ていると、なんだか目つきが怪しくなってきました。
清明のお日様がさぞ気持ちよかったのでしょう。目を閉じてしまいました。
水やりをやめて、そっとそばを離れることにしました。カナヘビもきっと、「寝る子は育つ」のでしょう。