4月9日、春まっさかりの樹林地で、フデリンドウや、訪花昆虫のビロードツリアブの写真を撮っていました。
風が少し強めだったものの、たくさんのビロードツリアブが飛んでいて、飛翔中の写真なども撮ることができました。
そして、まわりのミズキは崩芽が進み、瑞々しい葉を広げつつあります。
そろそろキアシドクガも出てくるだろうと少し探してみると・・・、いました!
1齢幼虫なので確定はできませんが、この時期ミズキにいて複数見られたことから、間違いないはずです。
しかし幼虫を探していると、アリがたくさん幹を登り下りしていて、これはキアシドクガも相当数捕食されるはずだと感じました。
キアシドクガの食害で枯れて伐採された幹の上に、黒く動くものがいました。ヨコヅナサシガメの亜成虫です。
その口吻(こうふん)の先に何かくっついていたので、写真を拡大してみると・・
キアシドクガの幼虫が体液を吸われてしぼんでいました。
ヨコヅナサシガメは外来昆虫なので、在来種のキアシドクガが捕食されているのは好ましくはありません。しかし、この5年大発生を続けてきたキアシドクガも、予測では今年、急激に数が減ると考えています。それを象徴するような光景です。もちろん、この1シーンで確定することはできませんが、さまざまな要因が重なって大発生が終息するのだろうと改めて感じました。