4月14日(日)、相模原市立環境情報センターで今年度最初の自然環境観察員制度環境学習セミナーが行われました。
博物館ではこの制度発足当初から調査活動に関わってきましたが、実はその初年度の平成13年に行われたのが、全体調査テーマであるツバメの巣の分布調査でした。その後、18年、26年と行われ、初回から19年目の今年、第4クールとなるツバメの巣の分布調査を行うことになりました。
ツバメは春の使者として気象庁の生物暦にも使われていますが、さまざまな要因から、全国的に数が減っているのではないかと言われています。自然環境観察員の調査でも、その傾向が見られています。果たして今年の調査からどのような結果が得られるでしょうか。
市域にはツバメのほかに、イワツバメが生息しています。
イワツバメはツバメよりもさらに減少傾向が強く、特に低地ではほとんど巣が見られなくなっています。ほかにコシアカツバメも前回までの調査ではごくわずかの地域で確認できていましたが、今回はどうでしょうか。
さらに、ツバメの仲間ではありませんが、ヒメアマツバメ(アマツバメ科)も限られた地域で繁殖しています。
市民科学として市域の自然の基礎情報として欠かすことのできない存在である自然環境観察員制度の全体調査が今年もスタートしました。博物館でも、得意とする緑区の県境付近を担当することにしました。どんな調査結果が得られるのか、今から楽しみです!