4月27日、毎月恒例の生きものミニサロンを実施しました。今回は「春のお散歩観察会2 春のいろいろな花」をテーマに、春も終わりに近づいている生きものの様子を観察しました。
といっても、外は季節外れの寒さでしたが、まずは昨日のブログの記事でもご紹介したエビネの花をじっくりと観察して、続いてこちらへ。
ミズキの葉がこんなふうに折りたたまれています。
それを開いてみると・・
我こそは!とチャレンジしてくれたお子さんが「ギャー!!」とすばらしいリアクションをしてくれました。脱皮前のキアシドクガの毛虫が静かに眠ってるところでした。毒の無い蛾であることも説明しましたが、やはりなんだか名前が恐ろしげですね。
ミズキの幹にびっしりついた卵塊の跡を示すと、今度は大人のみなさんが「ギャー!」。盛り上がりました。
続けて駐車場の入口付近に移動し、クワの木に顔を近づけてなにやら見ています。
みなさん、目の前のものがまさか花とは思わず、開花中の花であることを説明すると驚いていました。風に花粉を運ばせる風媒花(ふうばいか)であること、雄木(おぎ)と雌木(めぎ)があることなども新鮮な情報だったようです。
さらにお隣の樹林地へ入り、今年は妙に株数が多く、元気よく生育しているこちらのシダ植物を観察しました。
伸びかけの葉先を見ていただき、「これはなんでしょう?」と尋ねてみました。
大人の参加者から「こごみ・・?」と小さな声が聞こえてきました。そうです。山菜としても有名なこごみ(クサソテツ)です。いつごろからここに生えているのか定かではないのですが、ミズキが枯れたり倒れたりして、明るくなった林内で一気に増えたようです。
20名以上の参加者のみなさん、それぞれに楽しんでいただけたようです。次回は5月25日(土)12時からです。お申し込み不要なのでお気軽にご参加ください。