5月の日差しが暖かい日。コンクリートの上をふと見ると、体長1mmにも満たないような赤い点が多数うごめいているのを見かけることがあります。
拡大するとこんな姿をしています。
どう見てもダニです。
その名も「カベアナタカラダニ」。
ただし、毒々しい色彩とは裏腹に、花粉を食べて生きている平和な生き物。決して人の血を吸ったりしません。
変わった名前は「タカラダニ」というグループに属する事、体の形状から「アナダニ」というグループである事と関係しています。「カベ」はもちろんコンクリート壁などでよく見られるからです。
くわしい生態は分かっていないようです。もし気になるようでしたら日向ぼっこをしながらじっくり眺めるのも良いと思います。ちょこちょこと動き回って、飽きません。
ただ、誤って潰してしまうと、服に赤い色がついたり皮膚が汁に反応してしまう人もいるようですので、それだけは気をつけてください。