「朝のクモは縁起が良い」という言い伝えがありますが(因みに全く逆の言い伝えもあります)、今朝歩いていて出会ったクモを紹介します。
ササグモ。徘徊性の種で、草地などでよく見られます。なぜかコンパクトカメラでもピントが合いやすく、写真映えするクモです。
マミジロハエトリ。これも徘徊性の種です。ハエトリグモの仲間は視覚が発達しているので、ひょいと見上げたり、こちらを見つめたり、面白い動きをします。
ジョロウグモの幼体。既に成体と同じような網を張っていますが、まだ体長1mm足らずですが10月末頃には30mm位まで大きくなります。長さが30倍という事は、体積にすると27000倍です。カイコの幼虫などには敵いませんが、かなりの成長スピードではないでしょうか。
写真中央で団子状になっているのは、数百匹のジョロウグモの幼体です。
幼体が卵のうから出た直後、拡散する前にひとかたまりになる習性があり、この状態を「まどい」と呼びます。漢字で書くと「円居」または「団居」で、人が一箇所に集まる事、団らんする事を意味します。
専門用語として使われている語ですが、クモの子が集まっている姿を団らんに例えるとは、昔の人は面白いセンスをしていたのだな、と思います。