尾崎咢堂94歳時の直筆の書「互譲共援」を公開!~尾崎咢堂記念館にて~

博物館所管施設の尾崎咢堂記念館では、6/1から尾崎咢堂関係資料公開として、額「互譲共援」の特別公開を行っています。

尾崎咢堂は現在の緑区又野に生まれ、明治23年から60年以上衆議院議員を務めた郷土出身の偉人です。東京市長も務め米国ワシントンDCに桜3000本を贈ったことなどでも有名です。

博物館には咢堂に関する資料も多く収蔵しており、多くの方に咢堂について関心を持ってもらうため、緑区又野の尾崎咢堂記念館にて、関係資料を定期的に特別公開することとしました。

尾崎咢堂生家跡地に建つ記念館

今回は、咢堂94歳時の直筆の書で、かつて旧津久井町の議場に掲げられていた額「互譲共援」を紹介します。この資料は、横193.5cm、縦81.6cmもある大きな額で、額が大きいためタイトルパネルや解説パネルが小さく見えてしまいます。

額が大きすぎてタイトルや解説が目立ちません(悲)

この書は、昭和27年(1952)頃の咢堂最晩年の作品です。少し字が震えているようですが、達筆ぶりは健在です。
咢堂は、戦後の混乱期に、政党は譲り合って挙国一致の内閣をつくり独立回復を目指すべきと主張しています。この書はこうした咢堂の思いのもとで書かれたものかもしれません。

額「互譲共援」の公開は7月14日(日)までです。ぜひ、間近で資料をご覧いただけると幸いです。

なお、この額の寄贈経過をご存じの方や、旧津久井町議場においてこの額が写っている写真などをお持ちの方は博物館までご連絡いただけると幸いです。

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