クワと似たもの

5月29日から給桑を開始したカイコは順調に育ち、すでに1回脱皮をして2齢になっています。もうすっかりカイコらしい姿です。

2齢のカイコ

その2齢も6 月4日で3日目に入り、またそろそろ眠(脱皮前の休眠期間)となって、明後日までには多くのカイコが3齢になるでしょう。3齢になると、それまで黒かった頭部がベージュ色になります。頭が真っ黒なカイコは、この1日か2日で見納めとなります。
さて、こんな小さなカイコでも、何百頭も育てているとそれなりにクワの葉が必要になります。毎日クワの葉を採っているのですが、今、クワの木は果実がたわわに実っています。

右の黒紫色の果実が熟したもの

大木のクワにはスズメやムクドリなどが食べに来て、お祭りのようになっています。
ところで、クワの葉はいろいろな形がある上に、違う種類の植物に、よく似た葉がたくさんあります。見慣れてくるとすぐに見分けがつくのですが、例えばこちら。オオブタクサです。

オオブタクサの葉

花粉症の原因植物としても名が知られている外来植物ですが、かつて、クワモドキとも呼ばれていただけに、ちょっと似ていますね。
さらに酷似しているのがこちら、ヒメコウゾです。

ヒメコウゾの葉

オオブタクサはキク科でクワと縁遠い植物ですが、ヒメコウゾはクワと近縁なので、葉がそっくりです。色が少し濃い(深緑に近い)のと、切れ込みが左右非対称で大きく丸く切れ込むのが特徴ですが・・見慣れないと本当にわかりにくいですね。ちなみにこちらの果実はオレンジ色から赤色に熟すので、黒紫色に熟すクワとは違いがはっきりしています。

ヒメコウゾの果実

クワの葉自体にもかなり変化があり、切れ込むもの、まったく切れ込まないものなどいろいろあるので、それはまた別の機会にご紹介したいと思います。

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