5月25日に地質学講座の2回目を開催しました。
相模原市南区の麻溝公園からJR原当麻駅付近まで、地形や地層を見ながら歩きました。
まずは麻溝公園で相模原面(上段)上にある谷状の地形の観察です。谷ではなく、実際は細長い凹地(おうち)です。一番低い部分で地形を観察している様子です。写真右手に見える高まりは人工的に埋め立てたられた部分です。
凹地の東側から一番へこんでいるところを見るとこんな感じです。中央に見える橋のあたりが一番低い部分です。
段丘をつくっている地層が見られる大正坂です。相模原面(上段)と田名原面(中段)の間の急な崖で、関東ローム層が見られます。
大正坂を下りきって、道保川を渡ったあたりには中世の豪族館の堀跡が残っています。この堀は道保川の旧河道を利用したと言われています。ちょうど堀跡を歩いているところです。
最後に姥川の河床(かしょう)を観察しました。姥川の河床にある礫(れき)は姥川が上流から運んできたものではなく、約3万年前に当時の相模川が運んできた礫です。約3万年前の相模川の川原が姥川によって洗い出されて顔を見せています。
当日は、よく晴れて暑いくらいでしたが、風は爽やかで、気持ちよく観察をすることができました。3回目は6月8日、JR原当麻駅から当麻山公園までを歩きます。