6月22日、毎月第4土曜日恒例の生きものミニサロンを実施しました。今回のテーマは「カイコの繭の不思議」です。
博物館で飼育中のカイコがちょうど繭を作り始めているところだったので、いろいろな形や色の繭を紹介しました。
でもやっぱり、生きているカイコを前にすると、子どもたちはそちらに夢中です。
もう5齢なので、手に持っても問題ありません。カイコと触れあっていただく時間をたっぷり取りました。
初めて触る子や、「学校で飼ったことある!なつかしい」と慣れた手つきで手に取る子もいました。
手に持つと、しっかりと足でつかまってくる感触を味わえます。そこで質問してみました。
「カイコは昆虫の仲間なんだけど、昆虫の足って何本だっけ?」
「6本!」
「じゃあ、カイコの足の数をかぞえてみて」
「あれ!?16本ある!」
教科書どおりに憶えていても、目の前の真実に戸惑うことがよくあるのが生きものの世界です。
成虫は6本ですが、幼虫には胸の足に加えて、腹部にも足があるため、数えてみるとずっと多くなるのです。ちょっと意地悪な質問でしたが、そこから観察の大切さを感じていただけたのではないかと思います。
次回は7月27日(土)12時からです。お楽しみに!