初夏から夏にかけて、林縁部などに姿を表すシロブチサラグモ。
体長5mm程度ですが、よく見ると陶器やガラスのようなつやがあり、美しい種です。
浅いドーム状の網を張って、その下にぶら下がります。
実はこの時期、似たようなクモをたくさん見かけます。
これです。ジョロウグモの幼体。やはり体長5mm程度のものが多いのですが、これから秋に向かってぐんぐん大きくなります。
白黒の模様の入り方が、シロブチサラグモにちょっと似ていますが、ドーム状の網は張りません。
さらに、こちらはほぼ垂直に張った網に、下を向いてとまっています。
どちらも小さいクモなので、なんとなく歩いていると「クモの巣があるな」と思って通り過ぎてしまいますが、改めて見てみるとちょっと似ていて、さらによく見ると、全然違う事がわかります。
そして、こちらはジョロウグモ幼体の奇妙な網。
一生懸命にヨコ糸を張っているのですが、普通ならきちんと揃えて張られるはずの糸がガタガタ、というかでたらめになっています。雨粒が影響しているのか、原因はわかりません。
初めて見ましたが、雨粒がリズミカルに並んでいるのも美しいと思います。これもじっくり観察したおかげです。