企画展「闇に生きる 相模原にすむ夜行性の生きもの」は7月7日で終了しましたが、センサーカメラは今も博物館周辺の樹林地に設置しています。
企画展の途中から追加した展示パネルの一つに、博物館周辺に生息する4個体のタヌキの個体識別をしたものがあります。会期中のある日、ちょうど同じような姿勢で撮影できたため追加しました。その特徴は次のとおりです。
まず1個体目は、尾が極端に短いのが特徴です。おそらく、事故などで付け根付近から切れてしまっているのでしょう。
続いて、尾の右側の付け根が白く見える個体です。
次は、尾の先だけが黒い個体です。
もう1個体は、尾は長いけれど、毛足が短い個体です。
これらの4枚の写真は24時間以内に撮影されているので、夏毛と冬毛の違いなどは考慮する必要はありません。
そして最近、第5の個体が写るようになりました。尾が中途半端に短い個体です。これも、事故などで尾が途中で切れているのでしょう。
この個体は、カメラの前で何度か他の個体に攻撃されていました。比較的最近この地域に入ってきた若い個体と考えられます。もし、この場所のタヌキが今年繁殖をしていれば、そろそろ子タヌキが巣穴から出て活動を始める頃です。タヌキの個体群にどんな変化が起きるのかちょっと楽しみです。