博物館近くの建物脇で、いつものようになんとなく壁を眺めていると、妙にふわふわとしたクモの卵のうがありました。
「おっ、これは?」と思って近くを探すと、いました。
マダラヒメグモです。
体長5mm前後で、腹部のまだら模様が特徴です(まだらには個体差があります)。
このクモ、1982年に愛知県で発見されて以来分布を広げてきた外来種で、かつては「高速道路沿いの建造物でよく見つかった」事から、物流に乗って広がったと考えられています。
今では本州、四国、九州に生息する「さほど珍しくない」外来種ですが、意外な事に本市からは今まで記録がありませんでした。
人工的な環境を好むため、自然環境調査では見出しにくかったのではないかと思います。
というわけで、これが本市で初めて見つかった個体の写真です。
外来種が確認されるのはあまり嬉しい事ではないのが、ちょっと残念です。