キシノウエトタテ

「トタテグモ」というクモをご存知でしょうか?地中に穴を掘ったり樹木や岩の苔の下に袋状の住居を作り、入り口に開閉できるフタをつける習性があるクモで、日本では数種類が知られています。その習性のユニークさと、なかなか見つけづらい事もあり、ちょっと珍しい種類として紹介される事も多いクモです。

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写真は、例によって通勤途上で見つけたトタテグモの一種、キシノウエトタテの住居。そこいらじゅうにいるという訳ではありませんが、意外に身近にいる種です。目が慣れてくると、ちょっとした植え込みや庭などでこんな風に住居を見つけられるようになります。この住居は簡単にフタが開くところをみると、使われていないのでしょうか?時間がない事もあり、あえて掘り起こしてはみませんでした。
トタテグモを探すときは宝探しみたいな感じでちょっとワクワクします。今度、家主がいる住居を見つけたら、博物館で生態展示して、この楽しみをお裾分けできた良いかも、と思っています。(学芸班 木村)

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