今日(1月25日)の生きものミニサロンは、土壌動物がテーマでした。
普段は見えない落ち葉の下や土の中にもたくさんの生き物がいる事を実感していただくのが狙いです。
というと堅苦しいのですが、単純に「採集体験してみよう!」という企画です。
予め博物館周辺で採集しておいた土や落ち葉を、大型のバットに少しずつ分けます。皆さんにはピンセットを持っていただき、生き物を見つけたら別のバットに移してもらいます。
大人も子どもも夢中です。
特にムカデ類やハサミムシは大きくて見栄えがするので人気(?)があったようです。
興奮冷めやらぬまま、寄り分けた生き物は簡単に「○○の仲間」という解説をして、次はもっと小さな生き物の観察です。
館周辺の土を、2日前からツルグレン装置(土壌中の微細な生物を抽出する装置)にかけて採集した、顕微鏡サイズの生き物を観察しました。
ようやく目に見える程度の大きさですが、植物遺体を細かくして分解を促すという大切な役目を担っている生き物たちです。
顕微鏡の画像はプロジェクターでも投影しましたが、希望者は直接のぞいてもらいました。
その他、ムカデの足は何本?とか、ヤスデとの足のつき方の違いなど思いつくままに観察して終了。
こうして書くと淡々と進んだようですが、実際は延々とムカデを追いかける子、虫が嫌いと言いながら落ち葉をめくり続ける子、絶対珍しいものがいるはずだと目を輝かせるお父さん等々…正直言って、室内のミニ観察会にはありえないような熱気でした。土曜の昼の博物館に、ちょっとしたワンダーランドが出現したようで、担当者としても嬉しい限りです。
参加者の皆さん、ありがとうございました。
次はミニ観察だけではなく、本格的なワークショップもやってみたいですね!