立春のヤモリ

2月4日、立春です。
と言っても、まだ真冬。暖かい日もありますが、今日も冷たい風が吹いています。
そんな中、この時期にいつもつい覗いてしまうのが、博物館の前庭に立っている木に付けられた、樹名板(の裏)。

樹名板をめくると・・

クモの仲間やカメムシなどが越冬しているのですが、ちょっと大きなものではこんなのが・・

何かが挟まっています

アップにしないとよくわかりませんが、ヤモリです。

小さめのヤモリです!

冬眠中に鳥などに襲われないよう、こんなところに隠れています。
暖かい日だと驚いて逃げてしまいますが、さすがに今日はじっとしたままだったので、そっと戻しました。
ところで、博物館のクヌギの幼木が、今年はちょっとヘンです。

葉が落ちないクヌギ

枯れた葉が落葉せずに、枝についたままです。通常は、葉柄(ようへい)の付け根に「離層(りそう)」というシャッターのようなものが形成され、12月中にはぽろりと落葉します。しかし昨年は秋がズルズル長引くような季節が続き、紅葉も3週間以上遅かったため、離層の形成のタイミングを逸してしまったのでしょうか。他の場所でも、今年は葉がついたままのコナラやクヌギがある、と情報をいただいたりしています。
ちなみに、クヌギと同じブナ科のカシワは元々枯れた葉を付けたまま冬を越します。冬は遠目に見てもカシワを識別できる特徴の一つなのですが、今年はそうもいかないようです。春まで落ちない葉・・受験生のお守りになりそうですね。

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