博物館は2月27日(木)まで休館です

博物館は機器設備のメンテナンス等のため、当初からの予定どおり2月26日(水)と27日(木)は休館となります。
また、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためのイベント等の中止・延期もありますので、詳しくは博物館ホームページをご覧下さい。

さて、そんな休館日、静かな館内の実習実験室から外を見ていると、ガラスの窓に不思議な模様が付いてるのに気付きました。

中央にV字形の白い模様が見えます

写真ではわかりにくいのですが、中央に白くV字形の模様があります。
見やすいように、接近して撮影した写真をさらに画像補正してみました。

画像補正しているので、肉眼ではこれほどハッキリは見えません

博物館のガラスでは、たまにこんな模様が付いていることがあるのですが、これはハトがガラスに正面衝突してできた衝突痕です。おそらく周辺の樹林に多いキジバトだと思われますが、この痕だけでは種類まで特定できませんでした。
ふつう、鳥がぶつかっただけではこんな明瞭な痕は付きません。でもハトの羽根は、粉綿羽(ふんめんう、または、こなめんう)と呼ばれる特徴があり、羽毛の一部が伸びてすぐに崩れて粉状になります。これが衝突してガラスに張り付いているのです。ちなみに粉綿羽はフクロウやインコの仲間にも見られる特徴です。
さて、気になるのは衝突したハトがどうなったかですが、外に出て確かめてたところ、地上に落下したようすはありませんでした(または、すぐに飛び立ったか)。外から見ても衝突痕が見えます。

衝突痕を外から見たところ

博物館周辺の樹林にはオオタカなどの猛禽類が生息しています。きっと、タカに追われたハトが慌ててぶつかってしまったのでしょう。ずっと以前、中庭のガラスに、ハトの衝突痕と一緒にタカの衝突痕(ハトほど明瞭ではありませんでしたが、大きさから判断しました)も付いていたことがあります。時間帯や天候によって、ガラス面が鏡のようになって空や樹木を映してしまうと衝突しやすいようです。そうした場合は衝突防止シールもあまり役に立たないようで、対策に苦慮しています。

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