3月20日は二十四節気の春分(しゅんぶん)です。それに合わせた祝日でもあります。
毎年春分の頃、開花のピークとなるシロバナタンポポが博物館お隣の樹林地で咲いています。
この真っ白なタンポポは、もともと西日本で普通に見られる在来種のタンポポですが、どういうわけか、博物館周辺ではぽつりぽつりと株が見られ、急激に増えるわけでもなく、でも数年にわたって同じ株を見ていると、枯れて消滅していきます。関東地方ではあまり長生きしない植物なのかもしれません。
在来種のカントウタンポポも時々花色の薄いものがありますが、それは透けるような黄色になり、こちらのシロバナタンポポは絵の具の白で塗ったような白さです。黄色く見えるのは柱頭と雄しべです。
こちらが同じ場所で咲いているカントウタンポポです。
博物館の駐車場のフデリンドウは、だいぶ立ち上がってきましたが、まだ少しつぼみが固いようです。
ほかの早春植物が早め早めに咲き始めているのに比べると、フデリンドウは意外と頑固で、例年とあまり変わらない開花となりそうです。
※博物館は3月31日(火)まで臨時休館のため、考古企画展は4月1日(水)から開催の予定です(3月20日現在)。