妖怪の芽生え

閉館中の博物館内は静まりかえっています。中庭は風の音ばかりが響いてちょっと寂しげです。
地面をよく見ると、今年もまた、あの妖怪が頭をもたげてきました。

毛むくじゃらの頭をもたげています

近くにはもう少し立ち上がって、正体を現しつつあるものも。

破れた傘のようなものが・・

・・と、ついそんな言い方をしてしまいたくなるのは、その植物名「ヤブレガサ」(キク科の多年草)のせいです。実際は白い綿毛が気持ちよさそうでかわいらしい芽生えです。

ヤブレガサの芽生え

植物の芽生えや崩芽の様子はなんだか動物っぽいものが多く、近くに植栽されているミヤマガマズミの崩芽も・・

ミヤマガマズミ

春の訪れにバンザイをして喜んでいるようですね。
こちらは、合わせた手を上に伸ばしているような崩芽の様子です。

合わせた手を上に伸ばしているような芽

ヤツデでした!

ヤツデの成葉

博物館は今月いっぱいまで閉館となります(3月21日現在)。中庭の元気な植物たちも、お客さんの視線を早く浴びたいだろうなと思ってしまいます。

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