春がますます加速しています。
博物館のお隣の樹林地では、いろいろな花が咲いています。まずはキイチゴの仲間のニガイチゴ。
花を枝から上向きに咲かせます。名前に反して果実は特に苦みがあるわけではありません。
こちらが日本の山野でキイチゴと言えばコレ、と言える種類です。ただし、種名はモミジイチゴ。
ニガイチゴは赤い果実ですが、モミジイチゴは黄色い果実が実ります。ただしキイチゴ(ラズベリー)とは、黄色いイチゴという意味ではなく、木イチゴ、つまり木になるイチゴという意味で、果物として売られている草本植物のオランダイチゴ(ストロベリー)と区別した呼び方なのです。
こちらはアケビ。秋に実る、紫色の大きな甘い果実が有名ですが、花も紫色でかわいらしい形をしています。
こちらは花ではありませんが、ヌルデの若芽です。冬の初めの紅葉が美しい樹木ですが、若芽も同じような色に染まっています。
黄金色に光る常緑樹の若芽は、シロダモです。
黄金色の正体は、若芽の時にだけある長く柔らかい毛です。この毛は葉が展開するうちに抜け落ちて、成葉になると照葉樹らしいツヤのある表面になります。
こちらはつぼみ。数年前にこの樹林では初めて生育に気付いた、シロバナハンショウヅル。
もうすぐ、清楚な白い花が楽しめそうです。
春の加速はまだしばらく続きます。