ホウチャクソウとオオミズアオ

博物館お隣の樹林地で咲く植物情報です。
樹林地のある一画に、ユリの仲間のホウチャクソウがたくさん生育しています。ちょうど今、花盛り。

ホウチャクソウ

と言っても、この仲間の花の多くは下向きにぶら下がるように咲き、しかも花被(かひ=花びら)がパッと開きません。ずいぶん控えめな咲き方ですね。
ホウチャクソウの写真を撮り終えて立ち上がると、視野の隅に何か美しいものの残像が残りました。

写真の左よりに・・

画面の左の方をクローズアップすると・・

草につかまる三角の物体が・・

大きな蛾の仲間の、オオミズアオでした。

オオミズアオ

なんという美しさ!
住宅地の公園などでも普通に見られる蛾ですが、夜行性ということもあって出会うのは夜が多く、外灯の下で見ると白く輝いて見えます。しかし、昼間樹林内で見たオオミズアオは淡い黄緑色に見えました。
目立ちすぎる色の蛾だと思っていましたが、昼間はこんなふうに新緑に溶け込むのですね。オオミズアオの意外な一面を知りました。

※博物館は5月13日まで臨時休館中です。

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