先日、このブログでご紹介したウワミズザクラには、類似の近縁種であるイヌザクラがあり、同じ樹林内にあるということをブログの中でも書きました。
そう書かれると、どれくらい似ていて、どうやって識別するのか気になるところかと思いますので、識別点をご紹介します。
まずはこちらがウワミズザクラです。
そして、こちらがイヌザクラ。
よく似ています。
でも、花が咲いていれば決定的な違いがります。ウワミズザクラもイヌザクラも、水筒を洗うブラシのような花の集合(花序:かじょ)なのですが、この花序のついている枝に、ウワミズザクラは葉があります。
しかし、イヌザクラの花序の枝には葉はありません。
ただ、遠目にはちょっとわかりにくいですね。慣れてくると、イヌザクラの方が、花序の枝が葉が無いぶん短く、枝に花が埋もれた感じのうえ、花の白色度が低いので、より白く目立つのがウワミズザクラとわかります。
イヌザクラの花のアップです。
すでに今、どちらも花期のピークが過ぎているので、そろそろ葉桜になってしまいます。そうなると、識別は葉に頼ることになります。ウワミズザクラはサクラらしい葉で、他のサクラとの見分けが難しそうです。
一方、イヌザクラはちょっと頭でっかちな感じの葉で、サクラっぽくありません。
これ以外にも、幹などいくつか識別点がありますが、いずれもちょっと慣れないと難しく、花期を逃すと識別が難しくなるのは他のサクラと同様です。