シロカネイソウロウグモ

先日ご紹介したズグロオニグモは夜行性ですが、昼間、その網にキラキラと銀色に光るものがついている事があります。

ズグロオニグモの網にいるシロカネイソウロウグモ


シロカネイソウロウグモです。体長3mm程度で腹部が独特の色と形をしています。主にジョロウグモやオニグモなどの網に侵入して、餌をこっそり盗み食いをして暮らしています。
ズグロオニグモは夜行性で、網を昼間も放置している事が多く、かつ、造網場所は小さな昆虫がたくさんかかる川縁である事が多いので、昼間の居候先として最適かも知れません。
せっかくなので捕獲して少しアップで。

シロカネイソウロウグモ(メス)


よく見ると、頭部は黒く、腹部も一面銀色ではなくて、模様があります。
この銀色は、表皮の下の細胞にある色素が見えているもので、メタリックな昆虫のように、表面が光っているわけではありません。種によっては、外部から刺激を受けると、その細胞が小さくなって体色を黒っぽく変化させるものもいるのですが、シロカネイソウロウグモはそのような事はないようです。
それにしても、こっそり居候するというのに、なんでこんなに光っているんでしょうね。

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