道端でタンポポに似た植物というのは、結構あります。その中でもダントツでよく似ているのは、前の記事のブタナです。次によく間違われるのは、こちらです。
ノゲシと言います。全体を見るとタンポポとはずいぶんと違うのですが、この花だけを見たらタンポポかも、って思ってしまいます。
見分け方は、やはり複数の花が同じ茎から枝分かれして咲くことです。
タネもこんな風に綿帽子になるので、タンポポそっくりです。
でも、背は高いし、茎にたくさんの葉がついているので、冷静に観察するとタンポポではないとわかります・・ただし、ノゲシにはもうひとつやっかいなことがあります。それは、ノゲシとオニノゲシという2種類が混在していることです。違いは葉にあります。ノゲシはこちらです。
オニノゲシはこちらです。鬼と名に付くイメージどおり、トゲが荒々しいですね。
道端で観察していると、葉を見てもノゲシとオニノゲシのどちらか迷うような中間的なものもあり、迷います。実際、両種の雑種もあるので、識別は困難を極めます。雑種だとしたら識別は“お手上げ”なのですが、一つ大きな性質の違いがあります。それは、花の咲く時間帯が違うことです。ノゲシは午前中、オニノゲシは午後に咲きます。朝、花を開いているのはノゲシと考えてよいでしょう。