はるかなる 大山の雄姿 心安らぐ
丹沢山地の南東部に位置する大山は東から見ても、南から見ても三角形をした美しい山です。
かるたの絵札には、夕刻に市内南区から見た、はるか先に大山が映る姿が描かれています。
大山は別名「あめふり山」とも呼ばれ、古くから雨乞い信仰の山として親しまれてきました。中腹には大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)の下社、山頂には本社などがあります。
登山道や山頂からは相模野台地や相模湾を見下ろすことができます。
大山が含まれる丹沢山地は海底火山の噴火によってできた岩石が隆起してできたものです。その海底火山は日本のはるか南方、赤道付近からフィリピン海プレートの移動にともなってやってきたものです。
丹沢山地をつくっている岩石は緑色をした岩石が多く「グリーンタフ」と呼ばれています。タフとは凝灰岩の英語で、凝灰岩は火山灰がかたまった岩石です。大山の登山道にも、「グリーンタフ」のなかまが露出しています。
今度、大山に登る機会があれば、岩石にも目を向けていただければと思います。
*このかるたは当館のボランティア「市民学芸員」が2017年に制作したものです。
*このかるたは相模原市立博物館にて貸出し可能です(8/31まで休館の予定)
*貸出しの詳細やその他このかるたに関心のある方は、博物館までお問い合わせください(042-750-8030)
*貸出し使用時には感染症予防のため、事前・事後の手洗い・消毒などを必ず行ってください。