湧水を たたえるヤツボ 大島に
段丘崖(だんきゅうがい)の下には水が湧き出ているところがあります。相模原市緑区の大島から相模原市中央区の田名地区にかけては、その湧水をためた場所を「ヤツボ」と呼んでいます。特に、相模原市緑区大島地区の中ノ郷、水場,古清水上組のヤツボは良好に保存されており、市の登録史跡に登録されています。
ヤツボは近年、埋められたり枯れたして少なくなっていますが、他にも残っている場所があります。
ヤツボとなっている以外にも相模原市内では段丘崖の下から水が湧いているところがあります。
段丘崖の下から水が湧く仕組みは,次の通りです.
ローム層や礫層は地面にしみ込んだ雨水を通しますが,その下にある硬い地層は水を通しません.硬い地層より下にしみ込むことができなくなった水が,段丘崖の下から湧き出してくるのです。
段丘崖の下からの湧水は,相模原市内だけでなく座間市などにも何ヶ所かで見られます.相模野台地の湧水は,昔から生活の水として、また、信仰の対象として人々の生活に深く関わってきました。
*このかるたは当館のボランティア「市民学芸員」が2017年に制作したものです。
*このかるたは相模原市立博物館にて貸出し可能です(現在は当面の間、貸出しを休止しております)。
*貸出しの詳細やその他このかるたに関心のある方は、博物館までお問い合わせください(042-750-8030)。
*貸出し使用時には感染症予防のため、事前・事後の手洗い・消毒などを必ず行ってください。