垣根の下や歩道の脇などに、よく見るとなかなかかわいらしい植物が咲いています。キキョウソウと言います。
色といい、形といい、秋の七草の一つ、キキョウと似ています。実際、キキョウソウはキキョウと同じ仲間です。
今や絶滅危惧種となり、自生のものはほとんど見られなくなってしまったキキョウに対して、キキョウソウは道端のどこにでも咲く外来種です。
そして、こちらも花が目立ってきました。ノハカタカラクサです。
こちらは、色こそ違いますが、葉をよく見ると、そろそろ花盛りを迎えるこの野草に似ています。
ツユクサです。梅雨の曇り空が似合う美しい花です。ノハカタカラクサは、花弁が3枚です。これはツユクサ科に共通の特徴です。上の写真のツユクサも、ネズミの耳のような形の青い2枚の花弁と、雄しべを支えるように1枚の花弁がついているので、合計3枚となります。
ノハカタカラクサは近年、陽当たりの悪い垣根の下などに急激に増えています。花がかわいいからと放っておくと、数年で地面が埋め尽くされてしまうので注意が必要です。
それにしても、ノハカタカラクサ・・・どこで切って良いのか、わかりにくい名前です。漢字にすると「野博多唐草」となります。それでも言いにくいので、最近は「トキワツユクサ」という別名の方がよく使われています。