このシリーズ「玄関から20歩の自然」のその1で、コバンソウを紹介しました。今もたくさん咲いていて、時間が経ったものは小判を膨らませるように実ってきています。
コバンソウとは大きさがまったく違うこちら、ヒメコバンソウも咲いていたりします。
三角形の小穂(しょうすい)は大きさが5ミリメートルほどしかないので、よく探さないと見つけられません。
さらに、イネ科の植物がたくさん咲いています。こちらはイヌムギ。
扁平(へんぺい)で大きめの小穂が特徴です。
植物の名前にイヌが付くのは「役に立たない」という意味で、麦と違って食用に適さないということなのでしょう。
そしてこちらはカラスムギ。鳥の嘴(くちばし)のような小穂が下向きに開いていて、ちょっとユーモラスな形です。
植物の名でカラスの名が付くのも、「食用にならない」あるいは「大きい」という意味を含むことが多いのですが、カラスムギは食べられるそうです。何しろ、食用のエンバク(オートムギ)にとても近い仲間ですから。名前はカラスの嘴にちなんでいるのでしょうか。
さて、このカラスムギには、さらにおもしろい性質があります。でも、ここでは紹介しきれませんので、次回、じっくりと写真付きで解説いたします。