シリーズ「相模原ふるさといろはかるた」でみる名所紹介⑩ ㋦

塗り壁と 茅葺き屋根の 古民家園

 

みなさん緑区大島の相模川自然の村公園内の古民家園に行ったことがあるでしょうか。

公園内には四季折々の植物やキャンプ場などがありますが、公園駐車場から古民家園への案内板に沿って進むと、ひときわ目立つ茅葺屋根と漆喰塗りの建物が現れます。それが古民家園です。

ひときわ目立つ茅葺き屋根の建物

 

古民家園は、南区上鶴間にある青柳寺の旧庫裡(庫裡とは本来は住職や家族の台所のこと。転じて住居のこと)を、平成10年に移築復原した建物で、江戸時代中期の大型民家と庫裡の特徴を併せ持つ貴重な建造物として、県指定重要文化財になっています。

古民家園外観

内部は大きなかまどのある広い土間、今では珍しい囲炉裏のある板の間、そして広い畳の座敷と庭側に長い縁側などあります。

特に、絵札にも描かれている土間、板の間から見える大きな柱、曲がった素材を活用した屋根を支える梁(はり)や桁(けた)などは大変見応えがあります。

絵札のアングル 広い土間と板の間に懐かしい囲炉裏がある

屋根を支える梁(はり)・桁(けた)も見応えありです

 

実は古民家園は平成30年度に「平成の大修理」と題し、屋根の茅の全面葺き替えなどを行いました。園内には、葺き替えの作業の工程などを紹介するパネルなどもあります。

茅葺き替えの解説パネル

大修理の掛け軸とインスタ映えを目論んだ⁉障子の💛模様(猪目模様という)

また、敷地内には青柳寺の前住職で、この旧庫裡で句会を催すなど俳人としても活躍された八幡城太郎氏を紹介する石碑などもあります。

青龍寺庫裡と八幡城太郎の碑 身延山での修行を詠んだ「釈迦堂のわたりの冷えや涅槃西風(ねはんにし)」の句が刻まれている

その他、七夕飾りやひな人形の展示などの季節に応じた行事や、毎月第4日曜日には、市民ボランティアの企画・運営による教育委員会主催の各種イベントが開催されていますので、ぜひご参加してみてください。(8月まで休止中です)
さらに近頃はコスプレイヤーの撮影スポットにもなってるそうです。気になる方は、「相模原市古民家園 コスプレ」で検索してみてください。話題の鬼滅の刃のレイヤーさんもいます(笑)

毎年行われている七夕飾り(今年は中止です)

 

古民家園の詳細についてはこちらをご覧ください。

*このかるたは当館のボランティア「市民学芸員」が2017年に制作したものです。
*このかるたは相模原市立博物館にて貸出し可能です(現在は当面の間、貸出しを休止しております)
*貸出しの詳細やその他このかるたに関心のある方は、博物館までお問い合わせください(042-750-8030)
*貸出し使用時には感染症予防のため、事前・事後の手洗い・消毒などを必ず行ってください。

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