玄関から20歩、どころか、玄関のすぐ脇にこんな蛾が止まっていました。
セスジスズメです。スズメガの仲間はどれもシャープなフォルムをしていて、見ていると惚れ惚れしてしまいます。
垣根や街路樹などあらゆるところにはびこるつる植物、ヤブカラシについてはこのシリーズのその8でご紹介しました。セスジスズメの幼虫の主要な食草の一つは、まさしくこのヤブカラシです。
幼虫がまたなかなか派手でおしゃれ。若齢幼虫の間は、マットブラックの地に、黄色い斑点模様。
終齢幼虫になると、頭部側が大きくなり、見事な目玉模様を見せながらヤブカラシを食べています。
以前、草刈り中にこのイモムシに遭遇した方が「新種のヘビを見た!」と博物館に駆け込んでこられたことがありました。お話を伺って、写真を見せたら「確かにコレだ!」と一件落着。人間にもヘビを連想させる擬態ってすごいですね。
住宅地で普通に見られるスズメガです。これから秋にかけて長く見られるので、ぜひヤブカラシのつるを探してみて下さい。