この時期の森の中、地上に落ちてきた星からその存在をわかる植物があります。一つは、こちら。
地面に無数の星のように光る花です。まわりを見ても、どこにこれを降らせた木があるのかわかりにくいのですが、間違い無くこの森のてっぺんあたりに枝を伸ばして花を咲かせたのでしょう。その木は、アカメガシワです。
雌雄異株で、落ちてきたのは雄花です。星のきらめきのように見えるのは、放射状に伸びた雄しべです。
雌花はこちら。果実をつけるので、花のうちは地上に落ちません。
そしてこちらの星も目立ちます。
ネムノキです。森の中では普段あまり目立たないため、こうして地上に花が落ちて初めて存在に気付くことが多い木です。下の写真は、河原の陽当たりの良い場所で咲いている様子です。
森の中ではスルスルと幹を高くして、森のてっぺん付近でしか咲きません。そのため、アカメガシワもネムノキも存在に気付きにくいのです。河原のように陽当たりが良く、あまり他の木が生えていないと、背が高くない灌木の状態でもよく咲きます。