田んぼの緑と大きな鳥

相模川沿いで植物調査を行うために、川沿いの田んぼ道を通っていました。視界の隅で何かが動いたのでそちらを向いたのですが、何もいません。あれ?と思ってしばらく見ていると、こんな鳥がひょっこり顔を出しました。

イネの間から顔を出したゴイサギ

ゴイサギです。黒髪をなでつけたような頭羽がちょっとキザなサギです。それにしても目が真っ赤ですね。この鳥は夜もよく活動します。夏の夜中に上空を「ギャッ」と鳴きながら飛ぶことがあり、別名「夜がらす」と呼ばれています。そのため、バードウォッチャーの間では、昼間見ると徹夜明けで目が真っ赤なのだと冗談交じりに言われます。ちなみに、目が赤いのはゴイサギの特徴の一つで、徹夜明けとは関係ありません。
ちょっと離れた場所では、ダイサギも採食していました。

ドジョウを捕らえたダイサギ

ドジョウを捕らえてはヒョイッと飲み込む動きがリズミカルです。
ゴイサギもダイサギも、カラスくらいある大きな鳥で、しかも色がとても目立ちます。でも、伸びてきたイネの間に低い姿勢で入るとまったく姿が見えなくなります。田んぼは、大きな鳥にとっても、身を隠せる良い場所なのです。
近くの畑の脇では、キジがにらみをきかせていました。

にらみをきかせるキジのオス

そのうち、ケーンと鳴き、翼を打ち付けてバタバタと大きな音をたてました。

ケーンと鳴き始めました

同時にバタバタと翼を打ち付けます

「けんもほろろ」という言葉の由来と言われる、キジのなわばり宣言の方法「ほろ打ち」です。
夏至を過ぎて、鳥の姿が目立たなくなってきました。でも、田んぼのまわりは大きな鳥がゆったりと動き回っていて、ちょっと楽しいですね。

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