掃き立てから24日目、5齢に脱皮して6日目。食べる量はピークとなり、クワの葉を90リットルのポリ袋いっぱいに採ってきても、1日もつかどうか・・。この数日は、一日中クワを採っているか、カイコのお世話をしているかという感じの毎日です。
クワは、カイコの飼育容器に山盛りに乗せます。カイコは、自分の下側にあるクワに潜って食べることは絶対ありません。上へ上へと食べ進むので、夕方の給桑は文字どおり、山盛りにして帰ります。それでも翌朝出勤すると、食べ尽くして葉脈だけになったクワの上にカイコがおとなしく待っていて、申し訳ない気持ちで慌てて給桑します。
しかし、そんな日々もあと1日くらいです。週末には熟蚕(まゆを作り出す状態のカイコ)になります。
ところで今日(6/26)、クワ取りをしていたら、枝にこんな昆虫がついていました。
あれ?見えませんか?ならばもう少し近づいてみましょう。
お?これでもわからない?ここまでクローズアップするとわかるでしょうか。
あたかも枝のように斜めにくっついているのは、クワエダシャクという蛾の幼虫(尺取り虫)です。クワの枝への擬態は見事です。皮目(ひもく)という枝の模様や、頭部を休眠芽に似せているなど、完璧なカムフラージュです。実は上の写真の個体も、たまたま見つけたのではなく、そろそろいるはずだと、必至に探した結果見つけたのでした。