梅雨の晴れ間のフィールドワーク

7月2日、前日の嵐のような一日から一転、朝から快晴となりました。
午後から緑区のある地区へ、植物の調査に行きました。目的は、少し前に地元の方から情報が入った、こちらの植物です。

シャクジョウソウ

シャクジョウソウと言います。菌従属栄養植物で、樹木の根につく菌類に寄生し、葉緑素を持ちません。そのため、植物なのに緑色の部分がまったく無くて、キノコのように見えます。しかし、れっきとした種子植物です。同じような生活史のギンリョウソウに近い仲間です。これまで神出鬼没の珍しい植物とされていたのですが、近年、あちこちで見つかっているので、増えているのかもしれません。
シャクジョウソウのそばには、オオバノトンボソウもたくさんありました。この野生ランは奥ゆかしいのか、花芽を付けていてもなかなかきれいに咲く株がありません。でも、かわいらしい花が1つだけありました。

オオバノトンボソウ

このところの雨続きで、キノコがたくさん出ていました。ヤマドリタケの仲間でしょうか。傘の直径が15cm近くもあるようなものがニョキニョキと出ていました。

大きなキノコ!

季節柄、ものすごい数の蚊にたかられながらの調査は大変でしたが、やはりフィールドワークは歩いた分だけ成果があります。

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