久しぶりの「玄関から20歩」シリーズは、「その12」でご紹介したワルナスビです。
季節も進み、今、たくさんの花が咲いています。ナスとそっくりの形で真っ白な花はかわいらしいのですが、全草トゲトゲの困った雑草です。
前回のブログで、果実はまた改めてご紹介します・・と結んだのですが、カイコの飼育が忙しくなってそのままになってしまいました。でもそろそろ実る頃だし、最近、博物館お隣の樹林地ではワルナスビが増えてしまったので、探してみたところ、若い果実がありました。
トマトそっくりですが、赤くは熟れません。もう少し経つと黄色く熟すので、見方によってはミニトマトの黄色い品種にそっくりです。でも、ワルナスビは全草にソラニンという毒を持つので、絶対に食べてはいけません。
ただ、ワルナスビはあまり果実がつかない植物です。果実を探してもなかなか見つからないのですが、これだけの勢いで増えるということは、鳥などはこの果実をめざとく見つけて積極的に食べているのでしょう。
近くのクズの葉の上には、オジロアシナガゾウムシがマッチョなポーズをとっていました。
さらに、同じクズの茎ではコフキゾウムシが交尾中。
梅雨時で雨ばかりの毎日ですが、昆虫も植物も生命力がみなぎっています。