8月8日、水害で被災した人吉城歴史館の植物標本レスキュー作業を実施しました。作業も今回で3回目となり、作業にあたる相模原植物調査会のみなさんの役割分担や手順の確認も慣れてきて、だいぶ効率的に進んでいます。
今回も激しく泥をかぶり、カビの増殖が進んでいるものがありました。水で洗浄、エタノールで消毒をします。
台紙には色とりどりのカビが発生しているので、エタノールを噴霧して慎重に取り除きます。
今回作業した標本は1919年の採集品もありました。なんと101年前!標本を挟んでいる新聞紙も時代を感じさせます。
そして、今日は報道機関の取材も受けました。日頃の植物調査や標本作製のスキルと、東日本大震災の時の、陸前高田市立博物館の標本レスキューの経験が生きていることなどを紹介しました。
標本レスキューは時間との勝負なので、慌てず確実に進めていきたいと思います。