博物館お隣の樹林地に張られているロープの上を、こんな虫が歩いていました。
黒い部分がなんとも言えない光沢、あえて言えば、濃色(こきいろ:深い紫色)でしょうか。渋めの美しさを持つアカスジキンカメムシの5齢幼虫です。
この幼虫、真上から見ると印象がぜんぜん違います。
大きな口を開けて笑っている顔に見えます。この背中のせいもあり、動きもゆるやかで、なんとなくおっとりとした雰囲気の虫です。カメムシのわりにはそれほど臭いにおいを出さないため、虫好きには人気があります。おまけに、その名が示すとおり、成虫になるとその姿はまるで宝石です。
春から秋まで見られる雑木林のカメムシで、博物館周辺でもよく探すと見つけることができます。