ツクシとサクラ

今日は朝からグングン気温も上がり、春というより初夏のような暖かさです。
そんな中、博物館の前庭ではツクシがにょっきりと伸びてきました。

あっという間に伸びてしまうために、あまり見ることのない伸びかけのツクシも。

去年も書いた気がしますが、ツクシはシダ植物です。スギナという標準和名を持つシダの、胞子茎をツクシと呼んでいます。

駐車場ではサクラも咲いています。

このサクラ、毎年ソメイヨシノより1週間ほど早く咲きます。なんの品種かといつも調べるのですが、雑種だらけのこの仲間、植えられたサクラは特にわかりにくいため、答えが出ません。萼や花の咲き方、花柄の毛などの特徴からヤブザクラの系統の雑種だろうというくらいのことしかわかりません。

まあ、そんな疑問符をつけて眺めていては、せっかくこんなに綺麗に咲いている花に失礼ですね。しばらくは、青空に映える白い花弁を楽しみたいと思います。

(生物担当学芸員 秋山)

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