夏の終わりになると、博物館の駐車場にキツネノマゴという植物がたくさん咲きだします。
名前が特徴的で、小さいながら花もかわいらしいので、ついしゃがんで眺めてしまいます。
こういう形の花の多くには蜜標(みつひょう)と呼ばれる模様があり、花粉を媒介してほしい虫などへ向け、蜜ののありかへ誘導する機能があるといわれています。
前からちょっと気になっていたのですが、キツネノマゴの蜜標は、あばら骨のような形で、立体的に見えます。見方によっては、あばら骨状の花弁がもう1枚のっかっているようにも見えるので、いつか解剖してみようと思っていました。
身近すぎる花なので、つい確かめないままでいたのですが、ふと思い立って先ほど解剖してみました。すると・・
やはり下側の花弁があばら骨状に隆起して浮き出ているだけで、もう1枚のっかっているわけではありませんでした。
なんのオチも無い結果でしたが、自分の目で確かめてみたら、やはりスッキリしました。