9月19日から始まる開館25周年記念企画展「神奈川の植物、相模原の植物 植物誌から考える生物多様性」は1週間後のオープンに向けて準備作業の真っ最中です。見どころをチラッとお見せいたします!
こちらは、植物標本(押し葉標本)をいろいろな解説が取り巻いています。
押し葉標本のチェックポイントを解説しています!たとえばこんなことを・・
こちらは、「神奈川県植物誌」あるいは「神奈川県植物目録」と銘打たれた書籍が新旧ずらりと。
一番古いものは1933年刊行!神奈川県は植物相調査の歴史が古く、充実した植物誌が年代ごとに刊行されていることを紹介しています。
そして、今回は博物館的に最も注目していただきたい標本がこちら。
ヒメハッカという県内では絶滅したとされる植物の標本です。1956年に鹿沼で採集されたとラベルに書かれています。当時の鹿沼は、その名のとおり湿地のような場所でした。現在の鹿沼公園(淵野辺駅南口前)あたりと考えられます。古い標本というだけでも貴重なのですが、じつは、ヒメハッカの県内採集標本で県内に残るのはこの1点だけなのです(東京大学に古い標本が1点あるそうですが、合わせても県内採集品は2点!)。
植物標本という学術資料の重要性を強調した展示です。お楽しみに!