先月、8月20日付のこのブログでヌスビトハギを紹介しました。
博物館お隣の樹林地にたくさん生えているのですが、遊歩道が少し開けた一角に、ずいぶん背の高いヌスビトハギが育っているな・・と夏の間から観察していました。よもやと思っていたら、やっぱり・・外来種のアレチヌスビトハギでした。
花がヌスビトハギよりも二回りくらい大きくて、さらに顕著な違いは、果実です。
マメ科であることがすぐにわかる果実の鞘(さや)が、ヌスビトハギは鞘のでっぱりが2つ。でもアレチヌスビトハギは、3~5つで、多くは4つです。こちらがヌスビトハギの鞘。
ヌスビトハギが林内のちょっと薄暗いところを好むのに対して、アレチヌスビトハギは日当たりの良い場所を好みます。樹林地の中ではヌスビトハギの優位は変わらないと思いますが、開けて日当たりが良いので、アレチヌスビトハギが育ったのでしょう。この樹林地では今まで無かったので、これからどんな風にすみ分けていくか見ていきたいと思います。